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ニュースリリース
2020.12.17
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宇宙ビール醸造デバイスがテレビで紹介されます
12月初旬、取材クルーが高砂電気工業にやってきました。「辛坊×ホリエモン 宇宙はこんなに近かった!!」というテレビ東京系の年末特集番組で、高砂電気工業が開発している「宇宙ビール醸造デバイス」が、全国放映される予定です。12月27日(日)11:25からの番組です。
「宇宙」と聞くと遠い世界ととらえがちですが、実は急速に身近になりつつあります。2040年には月面で1,000人もの人類が生活するという想定の下、高砂電気も参加している一般社団法人 SPACE FOODSPHERE(スペースフードスフィア)では、宇宙空間での食の問題に様々な角度から取り組んでいます。スペースX社やテスラ社の設立者として知られるイーロン・マスク氏は、火星での都市建設というプランを打ち上げています。
このようなトレンドの中、ビール等の飲料も地球から運ぶのではなく、月面や火星に存在する水を使って、“現地”で造る時代が来ると考えられます。高砂電気の宇宙醸造デバイスはそのような近未来に向け、宇宙空間での酵母による発酵過程を探求する目的で、2U相当の超小型人工衛星内でビール醸造プロセスを全自動で行うことを目標に開発中です。ここには、当社が培ってきた次の様な技術が集積されています。
・マイクロ流体デバイスによる小型・軽量化
・細胞培養関連製品での灌流培養技術
・スラスターバルブなどで得た宇宙環境や安全対策の知見
実際のデバイスでは、微小重力環境下での強制対流やガス抜きに工夫を凝らすだけでなく、ビールの“美味さ”にもこだわり、ドライホッピング(発酵終了後に行う常温でのホップの香り付け)工程も取り込んでいます。番組内では技術の詳細には触れず、プロジェクトの簡単な紹介に留まる予定ですが、他に民間開発の小型ロケット、小型人工衛星や、人工流れ星の紹介も予定されています。宇宙が少しでも身近になり、未来に夢を感じていただければうれしく思います。是非ご覧ください。
■番組タイトル「辛坊×ホリエモン 宇宙はこんなに近かった!!」
■放送日時 2020年12月27日(日)11:25~12:50
テレビ東京系にて 全国放送
12月7日に行われた、テレビ大阪取材クルーによる撮影風景
(中央の手のひら上のデバイスが、醸造デバイスの試作機です)
醸造デバイスは、来年の地上発酵実験に向けて、試作機の製作と試験醸造許可取得に現在取組中です。最終的な打上実験に向けては、皆様の技術面・資金面でのご支援を広く集めたいと考えております。ご興味を持っていただける方は、ぜひ下記までご連絡ください。皆様の温かいご支援をお待ちしております。
広報担当:山本久美子
k-yamamoto@takasago-elec.co.jp
※高砂電気工業は2024年3月末をもって一般社団法人 SPACE FOODSPHEREを退会いたしました