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ライフバイオサイエンス

生細胞の蛍光イメージングをリアルタイムに観察 – 東京大学・小澤研究室

生体組織内環境の再現を目指す

東京大学・小澤研究室の吉村助教のグループでは、生細胞の蛍光イメージング、特に蛍光1分子イメージングを行っています。しかし、蛍光1分子イメージングでは、蛍光分子の退色が問題となります。微弱な1分子蛍光をリアルタイムで観察するためには、強い励起光が必要であり、どうしても蛍光退色が早くなってしまうのです。

 

蛍光退色を軽減するために、生体組織内と類似の還元状態かつ低酸素濃度環境で観察を行う方法があります。低酸素環境は市販の顕微鏡ステージトップインキュベーターを使用することで実現できますが、薬液をサンプルに投与する場合には、薬液も同じ低酸素環境下で平衡に保つ必要があります。

 

課題と解決

問題解決の依頼を受けた高砂電気工業では、低酸素ステージトップインキュベーター内に観察サンプルと薬液リザーバを設置し、さらにポンプを含む流路をインキュベーター内に組み込むことで、顕微鏡ステージ上で低酸素環境を保ちながら観察サンプルに薬液を投与する装置「CEIM-C001」を作製しました。

 

CEIM-C001の導入により、従来の観察条件では長くても連続数10秒の観察に留まっていたものが、数分間連続の観察が可能となり、より長時間にわたる生細胞の蛍光イメージングを行うことができるようになりました。

 

実験装置 高砂電気 ポンプ 採用

(画像提供:東京大学・小澤研究室)

 

■ 装置で使用されたチューブポンプはこちら

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